令和5年度柿木村産直協議会定例総会を3月2日吉賀町で開催しました。この産直協議会の会員の方々の野菜や加工品がアンテナショップへ供給されています。
令和4年の春は気温の高い日が続き、レタスやキャベツなどに高温障害が発生し、水不足で田植えが出来ない地域もありました。その後もミニトマトやハウスのトマトに病気が発生して大幅な収穫減になりました。さらに雨の降らない日が長く続いたため、ナス、オクラ、パブリカ、里芋などに灌水が必要になりました。
9月に入ってからも気温の高い日が続き、さらに10月は雨が降らなかったため、高温と干ばつによる生育不良が多くみられました。特にキャベツの出荷が低調でした。
年間を通して野菜を安定して供給できるようにするため、生産者との作付け相談会を2回開催しました。旬の野菜はどうしても出荷が重なってしまい、また逆に端境期は品目と数量が限られます。
自給を優先して少量多品目を心掛けながら、年間を通して安定的に供給できるようにします。露地栽培が中心のため、春・秋の端境期や1月から3月に農産物の出荷量が毎年減少します。そこで、これらの時期でもできる限り安定出荷を目指していきます。
アンテナショップでのイベントを吉賀町の農家さんや廿日市市の工芸作家さんに来ていただき合計10回開催しました。
また、地域で開催されたイベントに野菜や農産加工品を出店しました。イベントに参加された方々との交流を通じて、有機農産物の普及に努めました。
アンテナショップはインスタグラムとホームページを使って情報発信をしています。インスタグラムは引続き毎朝更新していきます。令和5年3月の時点でフォロワーが1300人になりました。
ホームページは吉賀町のその時々の動きを発信していき、更新回数を増やしていきます。
吉賀町で農業を続けること、農地を守り次の世代に継承することを最優先して、消費者と交流しながら新たな流通を切り拓いていきます。
農家(生産者)、仕入部門、アンテナショップ、お客様(消費者)、この一連の繋がりを大切にしていきます。手法に頼っていては本質が失われます。あくまでも生産者と消費者の関係の確立に徹すべきと考えます。
次世代に健全な環境を残すために、環境保全や生物多様性を育む有機農業の一層の普及拡大が喫緊の課題となっています。農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を策定し、有機農業の拡大を打ち出しました。しかし、この背景にあるのは工業の論理で進められてきた大規模・単作化、施設化等によって生産性向上を図る企業的農業拡大路線です。描かれている未来図は、ゲノム編集技術、デジタル化、スマート農業による自動化など、およそ有機農業が目指すものとは著しく乖離した内容です。私たちは消費者との連携により吉賀町の農業・農地を守っていかなければなりません。これからも高い目標をもって皆さんといっしょに取組んでいきたいと考えています。
かきのき村は島根県吉賀町のアンテナショップです。有機の里から毎朝新鮮な野菜が届いています。さらに、さまざまなオーガニック食材・食品を店内いっぱいに揃えてみなさまのお越しをお待ちしています。